MY WAY BLOG

企業・個人の成長促進のプロ集団「MY WAY」

石井光先生×溝口陽介 対談“感情から離れて事実を見れば、ビジネスがうまくいく”

企業&個人の成長を促進するプロ集団『MYWAY』

代表・講師の溝口陽介です。

 

ビジネスマンがさまざまな技術を身につけて活躍するためには、

まず、土台となる心と身体を整えることが重要です。

MYWAYでは、瞑想×ヨガ×ストレッチを活用した企業研修『Before learning』を提供していますが、

アプローチの方法はそれだけではありません。

今回の記事では、また少し違った角度から、心を整えていく「内観」をご紹介。

国際内観学会で副会長を務めている石井光先生をお迎えして、

内観の効果やビジネスへの影響についてお話しました。

それでは、ご覧ください!

 

<石井光 先生 プロフィール>

東京大学法学研究科博士課程修了。青山学院大学名誉教授、学生相談センター元所長。日本内観学会副理事長を経て、国際内観学会副会長。日本で生まれた内観を、ヨーロッパやアメリカ、中国など世界中に広めている。著書に『一週間で自己変革――内観法の驚異』(講談社)など。

 

■感情のバイアスを外していく

 

石井 内観とは、自分が経験してきた過去から現在までの“事実”を、ありのままに見ていくことです。やり方はとても簡単で、自分が周りの人に対して「してもらったこと」「して差し上げたこと」「迷惑をかけたこと」の3つを思い出していきます。母親について見ていくとき、「私の母はとても親切で、みんなから愛されていた」とか「魔女のように怖かった」などと印象を語る方もいらっしゃいますが、それは内観に関係ありません。必要なのは、自分の感情に結びついた記憶ではなく、してもらったことや迷惑をかけたことといった“事実”のみ。普段の私たちは、感情で物事を判断しています。遠足の日に雨が降ったら困るけれど、何ヶ月も降らなければ雨乞いをするのと同じ。雨が降るという事実は変わらないのに、自分の感情によって受け止め方が変わってしまうでしょう? 内観では、そういった感情や思い込みから離れて、ありのままを見ていくのです。

 

溝口 僕もこれまでの内観で、さまざまな人との関係を見直してきました。最初はなかなか記憶が引き出せないけれど、先生が「お弁当のおかずは何でしたか?」というようにきっかけをくれると、忘れていたようなことも思い出せたりするんです。内観をしているときは、椅子に座ってただひたすら考えているだけ。でも、すべて終えたあとに、不思議な気づきがあるんですよね。あの人との関係はこういうものだと思っていたけれど、実は別の側面もあったというような……マイナスの記憶は残りやすいから、自分のなかで勝手にバイアスがかかっていたんでしょう。「してもらったこと」はたくさん出てくるのに、「してあげたこと」はあまりなかったりして……そうすると、次に何かをしてもらったときはいつも以上に感謝できる。自分と相手が過ごしてきた時間を見直すことで、それからの関係性が激変するんです。

 

■過去にとらわれている人が、いまに集中できるはずはない

 

石井 感情を離れて事実と向き合う内観は、ビジネスにおいても大変有効です。チームの全員が事実だけをとらえていれば、いまやるべきことが自然とわかり、目的に向かってまっすぐ進めるようになる。「この発言をしたら気を悪くするかもしれない」「仲の悪い人たちを別の班にしないと」といった、本題と関係のないことに気を揉む必要がなくなるからです。内観で過去の恨みやしがらみを受け入れてしまえば、いまここにあるものしか見えなくなります。言い換えると、過去にとらわれている人が、いまに集中できるはずがありません。

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溝口 内観が大手ホテルチェーンの研修に取り入れられたり、アスリートが実践しているのもうなずけます。日本企業は、上層部の誰かが“気分を害した”となれば、そのリカバリーに力を取られてしまい、あっという間にビジネスが本題からそれていってしまう。長時間残業を生み出しているのも、そうした無意味な調整作業かもしれません。

 

石井 人間関係がうまくいかなかったり、悩んでいる方は、自分の感情にとらわれて物事が見えなくなっているもの。単純に周りが見えていないのです。ときには人生の歩みを止めて、過去からいままでを内観で振り返ってみてください。そうすれば、自分がここに至るまでにみんながさまざまに支えてくれたことや、これから先にどう生きるべきかが見えてきます。

 

溝口 なにも悩んでいないビジネスマンなんて、きっといないと思います。MYWAYでも「一日内観」という体験会を開催していますが、とても好評です。ヨガや瞑想の交流会もしているけれど、ある参加者は「私の瞑想がうまくいっているのは、内観をしているおかげだと思う」とおっしゃっていました。瞑想やマインドフルネスと近しいものがあるけれど、内観はとてもロジカルだから、実践しやすいのかもしれません。

 

石井 本当は一日といわず、一週間じっくりと内観をしてほしい。そうすれば、深まり方が全然違うんです。3日目あたりから、すっかり忘れていた記憶が鮮明によみがえってきて、雷に打たれるほどの衝撃を受けたという方もいらっしゃいます。

でも、なかなか時間も取れないでしょうから「日常内観」という方法がおすすめです。毎日眠る前に、今日は誰に何をしてもらったか、誰に何をして差し上げたか、どんな迷惑をかけたか、振り返っていきます。家族や職場の方々だけでなく、「通勤電車を運転してくれた」と、運転士さんや車掌さんを思い出したりするのもいいですね。それだけでも周りの人を見る目が変わって、幸せな人生が送れるようになると思います。

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photo Mami Ostuki

撮影/青山学院大学構内

 

 

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