MY WAY BLOG

企業・個人の成長促進のプロ集団「MY WAY」

新倉哲郎先生×溝口陽介 対談“ビジネスを『仁・義・礼・智・信・忠・孝・悌』で見つめ直す”

企業&個人の成長を促進するプロ集団『MYWAY』

代表・講師の溝口陽介です。

 

ビジネスマンがさまざまな技術を身につけて活躍するためには、

まず、土台となる心と身体を整えることが重要です。

MYWAYでは、瞑想×ヨガ×ストレッチを活用した企業研修『Before learning』

を提供していますが、アプローチの方法はそれだけではありません。

今回の記事では、人間力を育てる「武士道」をご紹介。

「武士道こども教室」や大人のための寺子屋「新倉塾」を主宰する

新倉哲郎先生をお迎えして、

武士道の成り立ちやビジネスへの活かし方についてお話しました。

それでは、ご覧ください!

 

 

<新倉哲郎 先生 プロフィール>

株式会社BUSHI・DO代表取締役日本体育協会公認ジュニアスポーツ指導員。プロキックボクシング選手として各地で戦いを繰り広げ、通算戦績28戦17勝7負4分で現役を引退。その後はプロ選手やキッズの指導に力を注ぐ。その中で選手としてだけではなく、人として心を磨き体を鍛えるには、幼児期の指導や教育が重要になると痛感。人間力を育てるために武士道キッズクラブを立ち上げる。現在は大人のための寺子屋「新倉塾」も主宰。論語や禅などを学び続けて見いだしたことを、自分なりの言葉で伝える。

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■自分たちの価値観を“八徳”で考える

 

新倉 武士道とは、日本にさまざまなかたちで受け継がれてきた精神のことです。仏教なら仏陀の、キリスト教ならイエス・キリストの言葉が残されているけれど、武士道にはそういった出典がありません。だから、講演を聞いた方々も、それぞれに違った感想を抱きます。ある方は「武士道の原点は、江戸時代の儒学者山鹿素行じゃないか」とおっしゃるし、またある方は「西郷隆盛の教えだ」「吉田松陰の言葉だと思う」などと考える。つまり、武士道とは“偉大な先人たちの言葉や功績から、感動や刺激を得ること”なのだと思います。

では、人々はどんな言葉や功績に感銘を受けているのか? 僕なりに突き詰めてみると、人々に影響を与えるさまざまな言動の背景にあるのは、儒教における“八徳”という考え方でした。みんなが「武士道」という言葉を聞いて想像する偉人の振る舞いは、「仁・義・礼・智・信・忠・孝・悌」の“八徳”に由来するものばかりなのです。私が主宰する新倉流武士道では、論語素読をとおして八徳を学び、その考え方に基づいて自分の人生を分析したり、行動を変えていきます。

 

溝口 新倉先生と初めて出会ったときは、「元プロキックボクサー」というプロフィールから、フィジカルのことを教えていらっしゃる方なのかと思いました。でも、先生がおっしゃるのはもっと精神のベースとなること。なにより、素読というアプローチが面白いですよね。声に出して論語を読むことで、頭にも入ってくるし、気持ちがすっきりします。普段あまり大きな声を出す機会なんてないから、それだけでも直感的にスイッチが入るんです。

 

新倉 声は“生命力”ですからね。元気な人って、みんな声が大きいと思います。「産声を上げる」「息を引き取る」という表現からもわかるように、声を発することは“生まれる”というエネルギーを出すこと。だから、エネルギーを生み出すためにも素読を取り入れているんです。

もともと新倉流武士道は、子どもにキックボクシングを指導するなかで生まれた仕組みでしたが、現在はビジネスマンなどに向けて研修も行っています。たとえば、職場の人間関係や営業成績の向上、部下の育成といったさまざまな課題を、八徳に当てはめて考えてみる。自分たちが考える“義”の例を書き出せば、会社の目指す“正しさ”が見えてきたり、“礼”からは会社で重んじる“規範”が浮かび上がってきたり……自分たちの価値観を見つめ直し、足並みを揃えるきっかけになるわけです。

 

 

■人を信じ、己と闘い、やるべきことを積み上げる

 

新倉 一人ひとりの在り方に対しても、いい影響が与えられると思います。たとえば、論語にある「克己復礼 仁と為す」という言葉。簡単に言えば「私欲にとらわれたり、周りに流されたりせず、規範や礼儀にかなう行動をみずから取っていくべきだ」という意味です。上司や部下のことをどうこう言う前に、まず自分はやるべきことをやっているのか? 自分は何を成し遂げるためにここで働いているのか? そうやって自分にできることを考え、一つひとつ積み上げていけば、課題はきっと解決につながっていきます。まず、自分に打ち勝つことを目標にしなければ、成果は上がりません。周りの評価を気にしていても仕方ない。自分のなかの自分と闘って、克己復礼のよいサイクルを作っていくのです。上司の立場ならば、部下をじろじろと監視しないで、認めてあげること。人は認められたら、認めてくれた相手を敬えるようになりますから、人間関係にもいい影響が生まれます。

 

溝口 これまでは自分の考えを持たず、ただ言われるがままに動くことが、会社でうまくいくやり方だったかもしれません。でも、働き方や社会が大きく変容しているいま、絶対的な正解はない。自分のやり方を、みずから考えて作っていかなければならないのです。言うなれば、瞑想や内観は自分の内側にそのヒントを見つけていく作業。武士道は、論語から考え方の根本を学び、新たなアプローチを探していくきっかけになるだろうと思います。

 

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新倉 抱えている課題はそれぞれ違うでしょうが、ビジネスでうまくいっている人といっていない人の差があるとすれば、生きがいややりがいを持っているかだと感じます。営業力を向上する研修で、アポ取りや商談のノウハウを身につけたからといって、成果は長く続きません。安定して成長している会社は、ノウハウだけではなく、さまざまな心の作り方を教えている会社なのではないでしょうか。そして、社員が生きがいややりがいを見つけるために必要なのが、心の在り方だとすれば、本質的には論語の八徳が当てはまってくるんです。論語とは、弟子が問うてくることに孔子が答えた記録――つまり、2500年前に語られた悩み相談なんですよね。人間が連ねてきた歴史を紐解いていけば、いま我々が悩み考えていることのヒントが、おのずと見つかるわけです。

 

溝口 結局は、海外でヒットしているビジネス本を読むよりも、ずっと肌なじみがいい。歴史に積み重ねられた“日本あるある”も入っているし、漢字とひらがなだし、話が早いんだと思います。極端な話、しっくりこない適当な社訓を作るよりも、八徳を貼っておくほうがよっぽど有益だし、汎用性があるんじゃないでしょうか。

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photo Mami Ostuki

 

 

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